Sport Japan 2019年9・10月号(vol.45)

Sport Japan 2019年9・10月号(vol.45)
P40 スポーツで人生を彩る[27]

ホッケーを愛する者たちが心でつながり技術も社会技能も身につく

ホッケー(京都府、大阪府茨木市)
立命館ホッケークラブ

立命館の大学OBG会、中学・高校OBG会大学・高校・中学ホッケー部(各男女)、命友ホリーズ・マスターズ。同好の有志によって構成されているクラブ、ホッケー場の移転を契機に茨木市と夕ックを組み東京オリンピックの事前キャンプ誘致なども、今では茨木市は「ホッケーのまち」として注目を集めている。

マスターズと中学生が真剣勝負!
ホッケーを愛する者たちが心でつながり
技術も社会技能も身につく
 
 
 髪が自くなっても、ちょりとおなかが出てきても、一度始めるとやめられなくなるスボーツ!!それがホッケーだ。
攻守が目まぐるしく入れ替わるスピーディーな展開が特徴のスポーツで、ゴール前に描かれたサークル内から決まったシュートのみ得点が心められる。サークル内にボールを持ち込むテクニックや戦術、そしてチームワークが見どころである。
 
立命館ホッケークラブの歴史は深い。立命館高等学校男子ホッケー部をもとに、1954年に高校・大学が一体となった指導スタイルが確立され、立命館ホッケーOB会がスタート。68年に中学、高校、大学、OB会、命友クラブの合同組織として同クラブが発足し、現在男女合わせて9パートが活動している。
 
 多世代の選手が集まって練習できることが最大の魅力だろう。取材日には、マスターズと中学生が練習試合を繰り広げていた。立命館中学で競技を始め、18歳から25歳まで日本代衣に選ばれた高倉照久さんはこう話す。

「ホッケーがうまい下手ではなく、スポーツを通じて人生を楽しむことができます。子どもがいて、現役バリバリがいて、OBやOGがいる。いろいろな世代の人と交流できるので、早くからソーシヤルスキルを学べます。上下関係もなく、みんなファミリーみたいなものですよ」。
 
マスターズチームの連絡係だという堺哲平さんは、「グラウンドの空き状況を各パートの活動状況や大会口程をみて調整し、約200人のOBやOGが入っているメーリングリストに流して出欠を管理しています。自分が中学生だったころを振り返っても、年上の方のプレーを見て学び、アドバイスをもらうことは多かったです」と語ってくれた。
 
 女性の参加者も少なくない。小野とし子さんは社会人でもプレーした実績を持つ、一時はホッケーから離れたが、「またやりたいと思っていたら声をかけてもらいました。やり始めると止まりませんね(笑)。強制じゃないし、楽しいと思っている人がここに来ています」とあふれるホッケー愛が止まらない。
 
 メンバーも多様化し、たくさんの人に門戸を広げるのがクラブの方針。例えば、小学生を対象にした「いぱらき立命館ホッケースクール」を担当する小島啓輔さんはライバル校の出身だが、「中学でホッケーをやっている学校はまだ少なく、練習試合の機会も限られます。ここに来て大人と一緒にやればゲーム感覚が養えます」と笑顔を見せてくれた。
 
 日本ではマイナーと言われるホッケーをみんなで楽しむのが共通する思いだ。さらに、「ここには公園があり、一般の人もカフェやレストランが利用できます。今後も地域との連携を強くし、グラウンドをオープンに使えるようにしていきたいですね」と会長の宮野正喜さん。
 
スポーツを通じて地域との交流を深め、日本のホッケーを世界に発信する拠点として立命館ホッケークラブはこれからも発展し続ける。
 
立命館ホッケークラブ

立命館の大学OBG会、中学・高校OBG会大学・高校・中学ホッケー部(各男女)、命友ホリーズ・マスターズ。同好の有志によって構成されているクラブ、ホッケー場の移転を契機に茨木市と夕ックを組み東京オリンピックの事前キャンプ誘致なども、今では茨木市は「ホッケーのまち」として注目を集めている。
 
 
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▼日本スポーツ協会HP(購入申し込みについて)
https://www.japan-sports.or.jp/publish/tabid852.html
※単発購入が可能とのことです。
※今回は、「vol.45 2019年11-12月号」です。
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